生姜と乾姜

体を温めるために秋・冬に大活躍の生姜。すりおろしたり、炒めたり、紅茶に入れたりと色々に使われますが、生と乾燥したものでは作用が違います。

 

【しょうが】

五性:温

五味:辛

帰経:脾・胃・肺

しょうが

 

 

 

 

生のショウガは、発汗作用に優れています。例えば風邪のひき始めなど寒さがこもっているような時に使うと体を一気に温めて発汗を促して熱を出してくれます。こんな使い方している方も多いと思います!

一方、乾姜は血流を良くしてじっくりと体を温めてくれます。漢方薬では「生姜(しょうきょう)」と呼ばれています。「生」が「生姜」で漢方薬も「生姜」じゃ混乱してしまいます!「しょうが」と「しょうきょう」と読み方の違いにもなるのですが、乾燥していないものを「鮮姜(せんきょう)」と言って分けています。あー、混乱ですね。ここはさらりと流してください。

ポイントは風邪をひいたときの発散には「生」、冷え性解消の温めには「乾」と目的別に使い分けるということです。発散作用がある他の食材は、ネギ(白い部分)、シナモン、パクチー、シソなどがあります。なお、これらの食材は、「水」を発散するのにも有効です。つまり「水分」の発散です。

そして、寒いから、冷え性だからといって生姜を使いすぎると肌が乾燥することがあるので注意です。乾燥しやすい人は気をつけてくださいね。

しょうがは、消化機能にも働きかけて、胃液の分泌を促したり、免疫力アップをしたりありがたい作用がたくさんあります。これからの季節に上手に使い分けてたい食材です!